不正受給と水際作戦

2012年03月18日

生活保護費の不正受給、128億円…過去最悪
 厚生労働省は1日、2010年度の生活保護費の不適切な受給ケースの集計を発表した。
 不正受給件数は全国で2万5355件、金額は128億7400万円と、過去最悪を更新した。働いて収入を得ているのに申告しないケースが目立ち、同省では、申請者の資産調査などを強化する方針。
 不正受給の件数は、前年度比5629件増、金額は同約26億6000万円増えた。不正の内容では、収入があるのに申告をしていないケースが43・5%と最も多く、年金を申告しないケースが27・7%で続いた。
 一方、全額公費負担でまかなわれる受給者の医療費については、2日に1回以上の高頻度で3か月以上続けて通院した「頻回通院者」が、全国で1万7368人に上った。前年度よりは、849人減少しているものの、うち3816人については、自治体が症状などに照らして「過剰受診」と判断し、改善を指導したという。
(2012年3月2日 読売新聞)
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生活保護受給者、206万人超…過去最多を更新
 厚生労働省は22日、全国の生活保護受給者が9月末現在で206万5896人(速報値)になったと発表した。
 8月分より6025人増加しており、60年ぶりに過去最多を更新した7月分から3か月連続で過去最多を更新した。
 また、受給世帯も4099世帯増えて149万7329世帯となり、過去最多を更新した。
(2011年12月22日 読売新聞)
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所得が生活保護支給基準以下となるケースの内、実際に受給している割合を示す「捕捉率」は、『イギリスでは87%、ドイツは85-90%なのに対し、日本は約10-20%となっている』という数字があります。これには、生活保護行政の窓口で「水際作戦」で本当に生活保護が必要な方が排除されている現実があり、不正受給は見逃している事になります。



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